拡大する納豆市場
右肩上がりに拡大した納豆市場
健康訴求した商品の人気などで、
堅実な需要続く
2023年、納豆の年間消費金額(市場規模)は2,695億円となり、2020年に肉薄する2番目の市場規模となりました。
東日本大震災が発生した2011年、福島や茨城など納豆消費の多い地域が被災したことで、納豆市場は1,730億円にまで低下しました。しかし、2012年には内食回帰で需要が回復。2013年12月に「和食」がユネスコの無形文化遺産に登録されたことや発酵食品ブームも手伝って、近年の納豆市場は順調な伸びを見せています。2020年に過去最高を更新後、徐々に需要が落ち着き、昨年対比での市場規模は微減が続いていたものの、物価高や納豆メーカー各社による商品の値上げなどの影響を受け、2023年は再び、前年比108%を記録しました。
1世帯当たりの納豆年間消費金額は4,492円
需要は東北・関東エリアが中心
総務省の調査によると、納豆購入のための支出金額は、2023年には1世帯当たりで4,492円。
都市別で1世帯の納豆支出金額が最も高かったのは盛岡市(岩手県)で6,810円でした。第2位となったのが秋田市(秋田県)6,538円、次いで水戸市(茨城県)6,451円、前橋市(群馬県)6,389円、山形市(山形県)6,378円となります。上位5都市は6千円台が続いています。納豆の需要は東北エリアで高い傾向にあり、下位5都市はすべて近畿・中四国地方となりました。