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もっと知りたい!免疫と納豆菌の関係 S-903 納豆菌コラム

11月(November)Vol.8 インフルエンザ、ノロウイルスは早めの予防が大切!

冬の猛威に負けたくない!正しく知ることからはじめよう

冬の猛威として恐れられる「インフルエンザウイルス」と「ノロウイルス」。感染力が強く、症状もつらいため、多くの方々が心配されているのではないでしょうか。インフルエンザに対してはワクチン接種が可能ですが、ノロウイルス感染症には現在ワクチンや特効薬がありません。

ただ、インフルエンザもノロウイルスも、しっかりとその特徴を知って理解することで、予防・対策に活かすことができます。 ノロウイルス感染症は12月~1月が流行のピークなのに対して、インフルエンザは1月~2月が流行のピークです。これらの感染症が“なぜ冬に流行するのか?”という疑問に答えるならば、「ウイルスは冬が好きだから。」というのが基本的な答えです。ウイルスは乾燥・低温を好みますので、まさに、冬の気候はウイルスにとって居心地が良いのです。

あなたは見落としてない?「手洗い」「うがい」はここが大事!

インフルエンザウイルスは主に、感染者のくしゃみや咳から感染します。感染してから24時間ほどで発症し、発症後5日間でウイルスはほぼ無くなりますが、解熱後2日間ほどは体内にウイルスを保有していると考えられています。
ノロウイルス感染症は、主に牡蠣などの二枚貝や感染者の排泄物が感染源としてあげられます。感染から12~48時間ほどで発症し、症状は2~3日で収まりますが、長い人では発症後1ヶ月もの間、体内にウイルスを保有していると考えられています。回復後の便であっても感染に注意する必要があるほど、感染力がとても強いウイルスです。

林京子先生

冬の感染症の基本的な予防としては、「手洗い」「うがい」が一般的ですが、正しくできている人は意外と少ないかもしれません。「手洗い」は手に付いたウイルスを洗い流すことで、感染を防ぐ行為です。よく、「アルコールで死滅するから」とアルコールだけで済ませる方もいますが、アルコールだけではウイルスは完全に死滅しません。石鹼をよく泡立てて、30秒以上かけて手のひらだけではなく「手の甲」「つめ」「指の間」「手首」までしっかりと洗い、よく流してください。
「うがい」は注意が必要で、実は1日1回程度ではあまり大きな効果は期待できません。というのも、ウイルスが喉などの粘膜についてから感染するスピードは非常に早いのです。効果を得るためには、こまめに複数回うがいをすることをおすすめします。
手を洗った後には顔に付いたウイルスも落とすために、顔も水で洗い流す。うがいの前には一度口をすすぎ、口の中をキレイにする。少し手間は増えますが、冬の感染症から身を守るために、ぜひ取り入れていただきたいポイントです。

冬を楽しむための健康サポートに「S-903 納豆菌」

女性の納豆食事イメージ

インフルエンザやノロウイルス感染症に負けないために、毎日の食事で予防することも大切です。
そこで近年私が注目しているのが、納豆を作る際に必要な“納豆菌”による感染症予防です。実際に私が行った研究では、インフルエンザウイルスやノロウイルスに対して、“S-903 納豆菌”という菌株による感染症予防効果が確認できています。更に、インフルエンザでは感染後にも体内での抗体生産量を高めることがわかっていますので、これからの時期の心強い味方と言えるかもしれませんね。

S-903 納豆菌の詳しい情報はこちら「感染症予防」

インフルエンザウイルスに感染させる7日前から、マウスに試験食(「S-903 納豆菌」でつくった納豆、「S-903 納豆菌」、納豆エタノール分画物)を継続して経口投与し、感染3日後に肺中のウイルス量を測定

※中部大学 林京子先生・タカノフーズ(株)共同研究調べ

インフルエンザウイルス感染マウスの肺中のウイルス量
ノロウイルス感染マウスの糞便中に排泄されるウイルス量の経時的変化
ノロウイルスに感染させる3日前から7日後まで10日間マウスに試験食(「S-903 納豆菌」でつくった納豆、「S-903 納豆菌」)を経口投与し、ウイルス接種日から14日間にわたって、糞便中のノロウイルス量を測定。試験食非摂取のマウスのノロウイルス量と比較

※中部大学 林京子先生・タカノフーズ(株)共同研究調べ

古くから健康的なイメージのある「納豆」は、最近の研究によってさまざまな健康効果が明らかになっています。
前述の“S-903 納豆菌”のように、一般的なものよりも免疫に対する機能性が1.5倍の納豆菌が発見されるなど、種類も多様化してきています。近年話題のヨーグルトのように、納豆も菌で選ぶ時代がもう目の前まできていると思います。

林京子先生
林京子先生
中部大学大学院 工学研究科 客員教授、薬学博士

1976年3月京都大学薬学研究科博士課程修了。富山大学大学院医学薬学研究部の講師を経て2017年4月から現職。主な研究内容は、植物由来の天然成分や合成化学物質のウイルス増殖阻害作用の解明による抗ウイルス薬の開発、生体の感染防御機能に着目したウイルス感染症対策の検討、など。

※肩書は取材当時のものです